【バレエ物語】くるみ割り人形の見どころ・曲や振付について

ディズニー映画にもなったくるみ割り人形

クリスマスシーズンに上映される事の多いくるみ割り人形。子供の頃は、クリスマスの頃になると、可愛いワンピースを着せてもらって両親とくるみ割り人形を観に行き、帰りに劇場の近くのレストランで外食できる事が楽しみで仕方ありませんでした。

バレエくるみ割り人形は、”白鳥の湖””眠れる森の美女”と並んで『チャイコフスキーの三大バレエ』と呼ばれています。最近はディズニー映画としても上映され、話題になりましたね。バレエのくるみ割り人形は、映画とは違い、もう少し単純なストーリーとなっています。

バレエ くるみ割り人形の原作と作曲家・振付師・上演時間について

くるみ割り人形は1800年代初頭に発表された「くるみ割り人形とネズミの王国」が原作となっており、原作を大幅に省略したものがバレエ版のくるみ割り人形となっています。原作の主人公はマリーですが、多くのバレエ団では主人公の名前はクララとしています。(ごく稀にマリーとしている作品もあります)この原作は、ドイツ人作家のホフマンが、友人の子どもの為に即興で書き下ろしたと言われており、他のバレエ作品と比べてもとてもメルヘンな作品ですので、お子様が初めて見るバレエとして選ばれる事も多いですね。

作曲家はバレエ音楽を多く手がけたチャイコフスキー。バレエを知らない方でも、「花のワルツ」や「葦笛の踊り」などの曲はCMでも使われ、耳にしたことがあると思います。

振り付けは、くるみ割り人形の前に発表された”眠れる森の美女”と同じく、マリウス・プティパが行う予定でしたが、プティパがリハーサル中に病気になってしまったため、後輩の振り付け師がそれを引き継ぐ事となりました。

初演は、1892年の12月18日のクリスマス前の季節でした。今では、各バレエ団やバレエ教室が上演する定番のバレエ作品ですが、当時はあまり人気が出ず、成功とは言えなかったようです。そのため、振り付けや演出などが、各時代・各地によって改訂され、様々なパターンが生まれています。基本的にはクリスマスのお話ですが、クララのお誕生日としてクリスマスシーズン以外にも上演されたり、クララが金平糖の精になる場合や、クララは子役が演じ金平糖の精はプリマが演じるなど様々です。

上演時間は、間に休憩約20分を含む2時間15分程度で行っているバレエ団が殆どです。1幕ずつが50分程度なので、お子様も飽きずにご覧いただけると思います。

バレエ くるみ割り人形の見どころ

そのため、各バレエ団によってあらすじ・ストーリーは若干異なる事もありますが、最もポピュラーなあらすじを簡単にご紹介します。くるみ割り人形は、ジゼルなどのようにドラマ的な展開がある訳ではなく、本当にファンタジーの世界として繰り広げられていきますので、多少ストーリーを把握していなくても楽しめる作品となっています。ディズニーのショーやパレードがお好きな方は、楽しめるバレエだと思います。

バレエ くるみ割り人形 第1幕

□第1場□

舞台は、これから何か始まりそうなワクワクする音楽から始まります。クララのお家のクリスマスパーティーへ招待された親子達が雪の中、クララの家へと向かっていきます。子供達が雪を投げ合いながらはしゃいだり、飛んだり跳ねたりしながら、これから始まるパーティーをとても楽しみにしている様子が伝わってきます。話に夢中になっているご男性達や、着飾ったご婦人方も楽しそうに、次々とクララの家へ入っていきます。

そして、最後に魔法使いのような不思議な恰好をしているおじさんが、くるみ割り人形を小脇に抱え、パーティー会場へと向かっていきます。

□第2場□

場ララの家の大広間へと場面は変わります。中央には、大きなクリスマスツリーがあり、広間では大人同士が挨拶を交わしたり、子ども達同士は嬉しそうに手を振り合っています。

クリスマスパーティーが始まり、クララや子供達が楽しそうに踊りだします。大人たちも踊っていると、そこに先ほど遅れて歩いていた、おじさんが現れ、子ども達の注目を一気に集めます。仮面をつけ魔法使いのような恰好をした、このおじさんは、子ども達の前で、人形劇をはじめ、次に機械仕掛けの人形を取り出します。ピエロ・女の子のコロンビーヌ・ムーア人の人形が踊り、子ども達はこの人形を興味深く観察し、大喜びをします。(この人形の踊り、本当にダンサーが人形のように踊ります。回ったり、ポワントで飛び跳ねたり、ただでさえ難しい振り付けを、人形のようにたんたんと踊っているダンサーにも注目です)この怪しいおじさんが気になった子供達は、男がつけている仮面を外してしまいます。その男の正体は、クララの父の友人の人形師であるドロッセルマイヤーでした。

子ども達にプレゼントが配られ、女の子たちは可愛いお人形を、男の子たちは武器のおもちゃをもらい大喜びして、はしゃぎます。そんな中、ドロッセルマイヤーがくるみ割り人形を取り出します。可愛い女の子のお人形ではなく、可笑しな顔をしたくるみ割り人形に誰も興味を示しませんが、ただ一人、クララだけがそのおかしな人形に心を奪われます。しかし、クララの兄フリッツをはじめ、男の子たちはそんなクララをからかいます。そのうちに、くるみ割り人形は怖れ、クララはすっかり気を落としてしまいます。くるみ割り人形を愛おしそうに抱えて踊るクララの姿にも注目です。

大人たちは、お酒も入り上機嫌で再び踊りますが、鐘がなり、パーティーはお開きに。名残惜しそうに、別れを告げクララの家を後にします。

□第3場□

少し酔い気味に帰り道を歩く大人たちと、すっかり疲れて眠そうな子ども達に対し、ドロッセルマイヤーは一人満足げに足早に歩いていきます。

□第4場□

先ほどまで大勢の人手賑わっていた大広間は真っ暗になり、そこへローソクを手にしたクララが戻ってきます。壊れてしまったくるみ割り人形を悲しく見つめながら、愛おしくなでているに、その場で眠ってしまいます。

眠ったクララは夢を見ています・・・

12時の鐘が鳴ると、ドロッセルマイヤーの合図でクリスマスツリーがどんどん大きくなっていきます。そこに突然ネズミが現れると、くるみわり人形とオモチャの兵隊との戦いが始まります。なかなか決着がつかず、ネズミの集団をやっつける事ができません。そこに、クララがスリッパを投げつけ、見事ネズミに勝利!すると、くるみ割り人形は素敵な王子様へと変わり、クララは少女から娘へ成長します。王子はネズミから救ってくれたクララへ感謝を告げ、雪の世界へ連れ出します。

□第5場□

舞台は白銀の世界へと変わり、あたりは一面雪景色です。雪の精達による踊りが始まり、クララと王子様も一緒に踊ります。(ここで、バレエでは珍しく「あ~あ~あ~ああ~♪」と歌(声)が入る場合があり、演出によっては合唱団の方が客席の脇に登場して歌われる場合がありますので、びっくりしないでくださいね。)

そして、クララと王子様は雪の精達に見守られながら、おとぎの国へと旅立ちます。

バレエ くるみ割り人形 第2幕

□第1場□

クララと王子様をのせた船は静かに進んで行きますが、クララの抑えきれないワクワクした気持ちがこちらにも伝わってきます。

□第2場□

クララと王子様をのせた船はおとぎの国の庭園へと到着します。スペイン・アラビア・中国・ロシア・フランスの民族衣装を着た人々(おとぎの国ではなくお菓子の国として、チョコレート・コーヒー・お茶などとしている演出もあります)が次々と踊り、クララを楽しませます。次に花の精達による花のワルツが始まります。ピンクのフワフワのチュチュをつけた大勢のダンサー達が、ディズニーランドでも良くかかっている「花のワルツ」の曲にのせ、華やかに踊ります。そして、金平糖の精と王子様によるパ・ド・ドゥが踊られ、おとぎの国のお祭りはクライマックスを迎えます。

□第3場□

クララはクリスマスツリーの下で目を覚まします。近くにあるくるみ割り人形を見つけ、夢での幸せな時間を大切に噛みしめるように、くるみ割り人形をしっかりと抱きしめます。

バレエ くるみ割り人形 まとめ

前述の通り、くるみ割り人形はバレエ団や公演によって様々に演出が変わる作品でもあります。バレエ団によって、クララを子どもが演じたり、別の配役だったり、金平糖の精を踊るプリマが演じたり様々です。子役によるクララも可愛いですが、プリマの方が演じる少女クララも見どころの一つです。まるで少女にしか見えない、ダンサーの演技力は本当に素晴らしいなと思いますね。

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